学内での携帯電話禁止に賛否の声

大阪府の橋下知事が表明した、小中高の学校での携帯電話原則禁止の方針が波紋を広げています。鳩山総務大臣も5日、「携帯は人間性を失わせる」と発言。街では戸惑いの声も聞かれます。

 「小中学校は、学校への携帯電話の持ち込みを原則禁止。小中学生禁止です」(橋下大阪府知事)

 事の発端は、橋下知事のこの発言。大阪府の調査で、中学1年生のうち6人に1人が1日に3時間以上携帯電話を使用し、10人に1人がメールを1日に51回以上送信するなど、子どもたちの携帯電話依存が進んでいるという結果が出たためでした。

 「社会人になったら、人生40年、50年、携帯電話中毒になる可能性もある訳ですから、今のうちは携帯電話から離れて、ゆっくりと自分の時間を有効に使ってもらいたい」(橋下大阪府知事)

 さらに、橋下知事はメールを使ったいじめが後を絶たないことや、学力向上の観点からも学校に携帯電話は必要ないと主張。小中学校では特別な理由がない限り、校内への持ち込みを原則禁止、高校でも使用を禁止とする方針です。

 「持っていかん方がいいと思う。外で使うんならいいけどね。学校まで持っていったら、そっち一生懸命してるもんね」(賛成派の人)

 「禁止までは、別にしなくていいんじゃないかと思います」
 「そんなことまで法で決めなきゃいけなっていうのは、ちょっと悲しいような気はしますけど、難しい」(反対派の人)

 この方針について鳩山総務大臣も5日、独特の持論を交えて賛成を表明します。

 「携帯電話が人間性を失わせる側面を強く持つ。これは疑いようのない事実。便利は便利なんだけど。携帯電話を教育現場から追放するのは、実に正しい」(鳩山総務相)

 なんと、携帯電話が人格形成にまで影響を及ぼすとの発言に———

 大阪のような都道府県レベルでの携帯一律禁止は極めて異例の措置ですが、こちらの知事は大阪の対応にちくりと一言。

 「本県の場合は、小中学生の事情が良い。学力も素行も含めて。どういったものか、これから調査して考えたい」(東国原宮崎県知事)

 ここまで普及している携帯電話を、今から禁止すると呼びかけても実効性は未知数ですが、大阪府では指導を徹底したいとしています。(05日18:06)

沒有留言: